46枚目”蜘蛛よりもスカラベ”

三星です。
今回のフレイバーテキスト紹介は蟲のドルイド

基本性能

ドルイドの2マナミニオン。選択:猛毒を持つ1/2のミニオンに変身する。または、挑発を持つ1/5のミニオンに変身する。

変身先は獣なので実質獣ミニオン。

2マナにして挑発1/5という高スタッツをもつ。
ヘルス5というと2ターン目に突破することはかなり難しい。
アタック1は普通はトレードするには低すぎる攻撃力だが1マナミニオンにはヘルス1が多いためそれほど気にならない。
単純に他のミニオンを守るための2マナ挑発ミニオンとしても心強い。

また、猛毒を持つ1/2獣ミニオンにも選択して変身できるのでゲーム後半にも腐らない。
相手の高コストミニオンに対して低コストの猛毒ミニオンをぶつけることが出来たらおいしい。

運用

2マナには大正義呪文野生の繁茂 が存在するのでそれと競合する。

それを採用しないアグロドルイドにて使用される。
他の小型ミニオンを守る巨大な挑発としてクリプトロード とともに採用される。

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日本語版フレイバーテキスト

この元ネタはご存知の方も多いだろう。
フランツ・カフカの名作”変身”が元ネタである。

1915年にドイツにて刊行され、原本のタイトルは『Die Verwandlung(ディ・ヴァイセン・ブレッター)』。
ドイツ語はかっこいい。

ストーリーの概要をさっと説明すると、主人公である青年グレゴール・ザムザは、ある朝自分が巨大な毒虫になってしまっていることに気づく。
そこから、家族や知り合いからの扱いが非道なものになっていき、グレゴールは自室に引きこもるようになる。
自分の仕事や人生について物思いにふけるグレゴール。
その間に家族は新しい人生設計を見つけグレゴールの世話をおざなりにするようになる。
そして、最終的にグレゴールは家族に見捨てられ、家族への愛情を思い出しながら死に絶える。

非常に含蓄あり奇妙でもの悲しい物語となっている。


ここでいう虫とは具体的な虫ではけっしてなくドイツ語の原文では有害生物全般を意味する単語となっているらしい。
「虫に変身する」ということが何を意味するかは読み手によって解釈がかわってくるだろう。

さて、元ネタの文は以下の通り。

ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。(カフカ『変身』高橋義孝訳・新潮文庫)

これは他の翻訳では微妙に表現が異なっている。

ある朝、グレーゴル・ザムザが不安な夢から醒めると、ベッドのなかで、ものすごい虫に変わっていた。”(カフカ『ドイツ3・中欧・東欧・イタリア「世界の文学」』城山良彦訳・集英社)
ある朝、グレーゴル・ザムザが不安な夢から目を覚ましたところ、ベッドのなかで、自分が途方もない虫に変わっているのに気がついた。”(カフカ『変身』池内紀訳・白水uブックス)
ある朝、不安な夢から目を覚ますと、グレーゴル・ザムザは、自分がベッドのなかで馬鹿でかい虫に変わっているのに気がついた。”(カフカ『変身,掟の前で 他2編』丘沢静也訳・光文社古典新訳文庫)

非常に面白い小説なので一度読んでみても損はない。

英語版フレイバーテキスト

The Druid awoke from troubling dreams to find herself transformed into a giant spider.

直訳すると「ある朝、ドルイドがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な蜘蛛に変わっているのを発見した。」

日本語版フレイバーテキストと同様にカフカの”変身”が元ネタ。
英語版の名前は”The Metamorphosis”。

英語版の翻訳はこのようになっている。

As Gregor Samsa awoke one morning from uneasy dreams, he found himself transformed in his bed into a gigantic insect-like creature.

微妙に違うが翻訳の違いだろうが。
英語版も日本語同様様々な翻訳が存在する。

また、舞台やアニメーションなどにもされている。

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まとめ

アグロドルイドで活躍中
日本語版フレイバーテキストの元ネタはカフカの”変身”
英語版フレイバーテキストの元ネタもカフカの”変身”

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