三星です。
今回はヴァーメンの師匠 。
基本性能
ドルイドの5マナ4/5ミニオン。雄叫び: 味方の獣1体に+2/+2を付与する。
仁義なきガジェッツァンにて登場した師匠サイクル?の一つ。
他には影の師匠 が存在する。
あ、2枚しかないじゃん…。
5マナでありながら4マナ相当のスタッツ。
しかし、効果を発揮できれば合計スタッツは6/7と5マナを超える。
運用
獣ドルイドというデッキもなく、このカードの採用実績はない。
獣はドルイドがフィーチャーしている種族だがなかなか構築レベルにはならない。
+2/+2バフを利用して相手の中型ミニオンを自分の中型ミニオンで上からとるような動きをしたい。
似たようなカードである動物園の奇術師 よりも1高いヘルスがどう役に立つか。
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日本語版フレイバーテキスト
登場当初から話題になったフレイバーテキスト。
元ネタはご存知のように”色即是空(しきそくぜくう)”。
仏教用語の有名な言葉だがあまり深い意味を知らないので調べてみた。
般若心経において”色即是空 空即是色(くうそくぜしき)”という一文で登場します。
この言葉、意味を知ったら怖い言葉なんだとか。
”色(しき)”とは物質のこと。
「因(いん):原因」と「縁(えん):環境」により形作られる物質を色と呼びます。
あらゆる物事はこれらによって構成されるそうです。因縁の結果と考えても良いです。
そして”空(くう)”とは”今までの結果がなくなること”。
「無」であることとは少し違います。
因縁が消滅し、因縁によって形作られたものが雲散霧消します。
そのとき、今まであったという過去は変わらないので「無」ではなく「空」と表現します。
無くなるのではなく結果として形作られるものが変化する。
因も縁も変化しますから形が変わらないものなどないのです。
物事に不変の実体はない、それが空です。
つまり色即是空とは”物質は全て空なり”つまり”いつまでも変わらないものなどないのだ”と言っているのです。
自分が持っているものはもちろん、自分の存在すらも不変ではない、空です。(参考:仏教ウェブ入門講座)
人参即空是のように単純ないみなら良かったのに…。
英語版フレイバーテキスト
直訳すると「人参なんてないよ」。
よくわからないこの言葉、元ネタは映画”マトリックス”からの含蓄深いシーン。
とりあえずこのシーンを見てほしい。
セリフは以下の通りだ。(引用:http://tenkataihei.xxxblog.jp/archives/51884760.html)
Neo: What truth?(真実?)
Spoon boy: There is no spoon.(スプーンなんてない)
Neo: There is no spoon?(スプーンがない?)
Spoon boy: Then you’ll see that it is not the spoon that bends, it is only yourself.(そうすれば、スプーンが曲がるんじゃなくて、自分自身が曲がるということに気づく。)
字面だけを追っていたら全く意味が解らないかもしれない。
しかし、マトリックスという映画を知っていれば、この言葉こそその世界の真実を表し、また私たちの住む世界にも通じる教えであることに気づく。
マトリックスを少しだけ解説すると、この映画は仮想現実の話であり、全編を通して「世界と自分の関係」を問いかけてくる。
最上級のアクション映画でありながら、人類普遍のテーマである「人生の生き方」のような深いテーマについても考えさせる名作だ。
そしてこのスプーンの話は認知と物質について非常に仏教的な考え方を示唆している。
スプーンというのはもちろん比喩であり、何らかの事物を意味している。
「スプーンが存在しない、自分が曲がればスプーンも曲がる」という言葉は「確立された不変の物事は存在せず、自らの認知と解釈に過ぎない」と言っているようなものでしょう。
不変の物事は存在しない、即ち”色即是空”の考えです。
うーん、深い!
世界を変えようとするならばまず自分を変えろ、というのは使い古された表現だがこうしてみると趣がある。
ちなみにこういう本も存在する。
食べ物ブロガーの食べ歩き本。
タイトルの由来は何だろう。
発売は2010年なのでもしかしたらこれも元ネタかもしれない。
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まとめ
日本語版フレイバーテキストの元ネタは仏教
英語版フレイバーテキストの元ネタはマトリックス